七五三祝い・七五三内祝い(お返し)のしきたりとマナー
●七五三祝いの金額の相場
現金の場合
祖父母・・・10,000~20,000円
叔父・叔母・・・5,000~10,000円
親戚・・・5,000~10,000円
表書き・・・『七五三御祝』 (全年齢・男女共通)
『賀御髪置(おんかみおきをがす)』(三歳・男女)
『袴着祝(はかまぎいわい)』(五歳・男)
『賀御帯解(おんおびときをがす)』(七歳・女)
水引・・・・のし付き紅白蝶結び
時期・・・・11月15日より前(10月中旬から11月の始め)
品物の場合
祖父母・・・晴れ着を贈る※ただし現在はレンタルを利用する場合が多いので親に必ず確認しましょう。レンタルの場合はレンタル費用として現金を贈るのが一般的です。
叔父・叔母・親戚・・・記念フォトフレーム・衣装に合わせる付属品・おもちゃ・ゲーム・文房具・図書カード等
知人・ご近所・・・お菓子・文房具・おもちゃ等
●七五三祝いのしきたりとマナーQ&A
Q 七五三ってそもそもどういう儀式ですか?
A 子供の成長の節目となる3歳・5歳・7歳の年にこれまでの健やかな成長を感謝して氏神様に祈る儀式です。
起源は諸説ありますが、昔は乳幼児の生存率が非常に低く、数え年の1歳・2歳・3歳は小厄といわれていました。
そこで、中国から伝来した「陰陽道」から縁起の良い奇数年齢の子供の成長を産土神(うぶづながみ)に節目として報告し今後の健康と成長を見守っていただく儀式を行ったのが始まりとされています。
もともとは公家や武家が行っていた儀式が江戸時代に庶民に広まりました。
それぞれの歳のお祝いには次のような意味があります。
●3歳の男女児のお祝い・・・「髪置きの儀」(3歳から髪を伸ばし始めたことから)
●5歳の男児のお祝い・・・「袴着の儀」(はじめて袴をつける)
●7歳の女児のお祝い・・・「帯解の儀」(紐付きの着物にかわって本仕立ての着物と丸帯を付け大人の装いになる)
Q 11月15日以外の日にお参りしても大丈夫ですか?また、なぜ七五三のお参りは11月15日なのですか?
A 本来は旧暦の11月15日にお参りをしていました。これは、旧暦の15日が二十八宿の鬼が出歩かない「鬼宿日」にあたり何事をするにも吉であるといわれたからです。
明治時代に新暦への改歴以降は新暦の11月15日に行われるようになりました。
現在は11月15日にあまりこだわらず、その前後で都合のよい日にお参りをするようになりました。
また、寒い地方では10月15日前後にお参りするところもあります。
Q 数え年と満年齢、どちらでお祝いすればよいのでしょうか?
A 本来は数え年で祝うものでしたが、現在では満年齢でお祝するのが一般的になりました。しかし、どちらがよいという決まりはないので都合のよい年にお祝いすればよいでしょう。
男の子は3歳と5歳。女の子は3歳と7歳でお祝いします。
Q 5歳の男の子と2歳の女の子がいます。満年齢と数え年で一緒にお祝いしてもよいのでしょうか?
A 問題ありません。神社でお祓いを受ける場合は社務所に2人の名前を申し出て、謝礼を2人分払います。
Q 父が今年のはじめに亡くなったのですが七五三のお祝いをしてもよいのでしょうか?
A 一周忌までは神様が嫌がるため神社への参詣は遠慮したほうがよいとされています。七五三のお祝いは数え・満年齢どちらでもよいので翌年にするか、どうしても都合の悪い場合は「忌明け」であればよしとするところもあるので社務所へ相談してみてもよいでしょう。
Q 神社へお礼はしなければならないのですか?その場合いくらくらい包めばよいのでしょうか?また、お金を入れる祝儀袋の表書きを教えてください。
A 神社に行って詣でるだけでもよいのですが、お祓いを受ける場合は謝礼を差し上げます。その場合、あらかじめ社務所へ予約をしましょう。謝礼の金額は社務所で規定している場合が多いので金額を尋ねて用意して行くとよいです。(一般的には3,000円~10,000円)
祝儀袋は紅白の蝶結びのものか無地の封筒を用意します。
表書きは「御初穂料」または「御玉串料」とし、名前は子供の名前を書きます。
Q 娘の子供(孫)の七五三へのお祝いはやはり晴れ着を一式用意するべきでしょうか?
A 昔は、母方の親が晴れ着をそろえる習わしがありましたが、現在は父方と母方の両家で折半にしたりとあまりこだわりがなくなっています。
また、現在の若い夫婦は一度しか着ないかもしれない晴れ着を新調することに抵抗のある場合が多いのも事実です。そのためレンタルの貸衣装を借りたり、スーツやワンピースなどの洋装でお祝いしたいと考える場合が多いので、まずはどうしたいのかを聞いてみる事をお薦めします。
ちなみに、現在は「七五三御祝」としてご祝儀を包むのが一番一般的です。
●七五三内祝い(お返し)の金額の相場
両親や親戚からお祝いをいただいた場合、宴席をもうけて招待することがお返しになります。
その場合基本的には内祝は不要とされていますが、3,000円~10,000円程度の記念の品をお渡しするのが一般的です。
その際はお礼状と子供の写真を付けましょう。
両親が遠方の場合や、とくに宴席をもうけない場合にも内祝の品を送ります。
また、ご両親からお祝いの食事に招待される場合もあるでしょう。その場合も子供の成長の記念に感謝の気持ちを込めた贈り物をされる事をお薦めいたします。
ご両親には子供の晴れ着の写真と記念のフォトフレームなどがとても喜ばれています。
表書き・・・『七五三内祝』
のし紙・・・紅白蝶結びののし紙をかける
発送する場合、差出人は親の名
のしは子供の名前(姓は入れない)
お礼状やカード、子供の写真を添えて贈る